三森弥生(みつもりやよい)

ミモザ ホメオパシーセンター仙台 代表
https://mimoza1.com/


保健師25年の臨床を経てホメオパスに転職。
ホメオパシー健康相談会の他、代替医療と西洋医学の架け橋となるべく
がんコンサルティングや医療コーディネイトを行っている。

【略歴】
弘前大学医療技術短期大学部卒
25年間 保健師として大手電子機器メーカーSONY,東芝勤務
2013年 RAH(Royal Academy of Homeopathy)13期卒
2021年 Post Graduate Course of Allen College of Homoeopathy, England 修了

ストットラーメソッドを押す理由

1)ハーネマンの最晩年の教えを正確に理解し、忠実に実践している

 世界中のホメオパスは「ハーネマンの教えに基づいています。」と言います。でも、そこには隔たりがあります。
 なぜなら、ハーネマンが何年に記した書籍を読んでいるのか、またドイツ語版を読んでいるのか、ドイツ語からの翻訳版を読んでいるのかによって解釈が大きく異なるからです。

 ハーネマンがホメオパシーを医療体系として確立させることができたのは最晩年です。
 ホメオパシーの同種の法則を発見した後、急性の病気をレメディで治すことができていました。
 しかし、慢性病に対してレメディがうまく作用していない、病気がよくなったと思っていても患者が戻ってくることがよくあり、本当に病気が治っていないことに彼は気づいていました。
 慢性病を治癒に導くためにはどうしたらよいのかを研究するのに12年もの年月を費やしました。そして、慢性病を治癒させることができる鉱物のレメディを次々と見つけ出し、その使い方を『慢性病論』に記していきました。しかし『慢性病論』を読んだことがないホメオパスは世界中にいるそうです。
 
 ストットラー氏のセミナーでは、『慢性病論』と『オルガノン 第6版』を読むのはもちろんのこと、必要に応じて『オルガノン 第5版』からの変更箇所や変更するに至った歴史的背景を学びます。それによって、ハーネマンが本当に伝えたかったことを理解できます。
 また、ケース監修の際にも、オルガノンを引用しながらの説明があります。全てがハーネマンの著書に準じており、独自の解釈を入れることがありません。200年前の手法をそのまま使うのは遅れていると考えるホメオパスもいるかもしれませんが、自然の法則に基づいた原理を使っているため現代でも通用します。

2)「速やかに穏やかに持続的」を実現することが可能

 ハーネマンに最後に残った課題は、ホメオパシーのレメディによる悪化をどうやって防ぐかでした。深く穏やかに作用するものを探し続け、それを見事に解決できる方法を発見しました。Q(LMポーテンシー)です。Q(LMポーテンシー)の開発によって、彼はこれが最高のものだという結論に達しました。

 医師だったハーネマンは、患者を治さずに苦しめるだけの水銀を使う、悪い血は瀉血で排除するといった劣悪な治療を手放しました。その後のハーネマンの目標は穏やかな治癒ができる手法を探すことで、これを見つけるのにも生涯の大半50年をかけました。

 様々な事情により『オルガノン 第6版』は、ハーネマンの死から78年後の1921年に出版されました。