ストットラーメソッド

ストットラーメソッド=Classification of Diseases(症状の分類)

 

類似の法則(似たものが似たものを癒す)と、マテリア・メディカを学んだのみでは、ホメオパシーの学びとしては、まだ道半ばと言えます。

なぜなら、それだけではホメオパシーの始祖であるハーネマン医師が遺してくれた研究成果のほんの一部分しか受け取ったことにならないからです。

類似の法則を発見したハーネマン医師は、レメディの実証実験(プルービング)を行って純粋マテリア・メディカ(RA)を作りました。

そして、そのRAに基づいて、現れている症状とマッチするレメディを選び、彼の患者たちを改善させることに成功しました。

しかし、何年かたつうちにハーネマン医師は、いったん症状が消えても、やがて(同じかより重いものとなって)再発し、そのときには以前に役立ったレメディがもはや役に立たないという現実に直面しました。

そのため彼は、慢性病には「症状」だけではない、自分がまだ気が付いていない要因があると考え、そこから12年にわたり、観察と実験を繰り返しました。

そして、人類がその症状を抑圧してきた結果、克服しきれなかったソーラ(痒い皮膚病)が慢性化したソーラ・マヤズムが、すべての慢性病の大本であるとの結論に達しました(『慢性病論』第1巻)。

また、新たに抗ソーラのレメディも開発しました(『慢性病論』第2~5巻のマテリア・メディカ)。

すなわち、ハーネマン医師によれば「ホメオパスは症状を緩和した・消したことだけで満足してはならない」ということになります。

症状が落ち着いたら引き続き直ちに、症状の背景にあったソーラ・マヤズムへの対処を開始する必要があるということです(オルガノン§222及び脚注(1) )

さらにハーネマン医師は、開発したレメディを強い悪化を起こさずに効果的に用いることができる方法を生涯にわたって研究し続けました。

ハーネマン医師にとって理想の治療とは「速やかに、穏やかに、持続的に、健康を回復させること」(『オルガノン』 §2)だったからです。

レメディのポーテンシー(希釈・振盪度)使用する頻度や摂取法の研究がこれに当たります。

そのハーネマン医師が最晩年に開発したのがQ(LM)ポーテンシーの液体を、毎日叩いて少しずつ変化させながら継続的に使用する、という方法でした。

ハーネマン医師はQポーテンシーの作り方・使い方を彼の最後の著作であるオルガノン第6版』に記してから亡くなりましたが、その第6版の出版は没後79年もの時を経てからでした。

そのため、ハーネマン医師と同時代か少し後のホメオパスたちは、ハーネマン医師が『オルガノン第5版』までや『慢性病論』に記載していたCポーテンシーのレメディを主に用いていました。

その流れが現在のホメオパスの多くにも引き継がれており、多くのホメオパス養成学校では『オルガノン第5版』をベースとしたCポーテンシーを用いる手法を伝授されることがほとんどです。
(現代のホメオパスの多くが参考にしているケントがベースにしているのは第4版である、とする研究者もいます。)

そのせいか、第6版のQポーテンシーに関わる記述に関心を持ち、なぜハーネマン医師がCポーテンシーだけで満足せずにQポーテンシーを開発したのか、というところまで考えを巡らせるホメオパスは少ないようです。

ハーネマン医師がQポーテンシーを開発した理由は、「速やかに、穏やかに、持続的に、健康を回復させること」(『オルガノン』 §2)を実現するためです。

 

にも拘わらず、『オルガノン』だけでなく『慢性病論』まで読み込み、ハーネマン医師の研究の理解に努めるホメオパスの数はさらに少ないのが現状です。

エワルト・ストットラー氏は違いました。

自身がホメオパス養成学校で習った手法では、ハーネマン医師が理想とする「速やかに、穏やかに、持続的に、健康を回復させること」(『オルガノン』 §2)が達成できる確率が低いという現実に直面したとき、ハーネマン医師の遺した『オルガノン』と『慢性病論』を、いわば「師」として深く学び直して、そこに書かれていることを実践してみるという道を選んだのです。

何か行き詰まりや疑問を感じる度に『オルガノン』と『慢性病論』を何度も何度も読み直して、読み取ったことを実践してみると道が開ける。

読み込んだ回数は数百回に上ると言います。

その繰り返しでできたのがストットラー氏の手法、すなわちClassification of Diseases(病気の分類)です。

 

ハーネマン医師は疾患を分類し、順に対処し最後にソーラに対処することで、理想の治療「速やかに、穏やかに、持続的に、健康を回復させること」(『オルガノン』 §2)を達成しました。

ストットラー氏はこの分類を花びら図でわかりやすく説明しています。

Classification of Diseases(病気の分類)

 

 

 

ストットラー氏は

「ハーネマンにもどこか間違いがある可能性はある。

自分はいつも検証するつもりで実践してきたが、ホメオパシーについてハーネマンの言っていることに間違いは見つけられなかった。

ハーネマンは真の天才だった。」

とおっしゃっています。

 

発起人たちも(生意気ながら)検証する気持ちを持って、このメソッドを実践してきました。

その結果、このメソッドは極めて有効と実感しています。

この手法はきちんと理解しさえすれば、誰にでも使えます。

シンプルで明解な方法であり、そのため結果の検証も容易です。

 

ストットラー氏はひとつひとつのレメディを用いた結果を検証できることをとても大事にされています。

「どのレメディをどのように使った結果がどうなったのか」の検証ができなければ、そのケースにおいて得られる「経験」は曖昧模糊としたものとなり、次に活かすことが難しくなります。

 

ハーネマン医師は「私は知識を信じない。経験を信じる」と言いました。

その「経験」を着実に積み上げるためにも、ストットラー氏の手法は適しています。

 

 

ストットラーメソッドを推す理由

「無駄なく必要十分に作用する」 成瀬麻記子

ストットラー・メソッドとは「無駄なく必要十分に作用する」ホメオパシーです。

心身の不調に根本的に対処するためには、1粒のレメディーでは届かないことがあります。

なぜなら、今表面に見えている状態の原因は1つではなく、その人の遺伝的傾向であったり、生い立ちであったり、薬による影響であったり、いろいろだからです。

また、ホメオパシーは自分自身の自己治癒力で対処していくものなので、その人の自己治癒力がレメディーに十分に反応できない状態であったら、反応するように促す必要があります。

これらをすべてを1粒のレメディーでカバーするというのは事実上不可能です。

しかし、ここで本来必要のないレメディーを入れると、そちらに心身はエネルギーを使うために余計な労力を使うことになり、場合によってはプルービングという状態が起きることもあります。

なので、不要なレメディーを入れないことも大切になってきます。

そこで、ストットラーメソッドでは今ある状態をきちんと分析し、ゴールまでの道筋を見据えた上で、必要十分となる通常3つのレメディを使います。

無駄を削ぎ落とし、必要十分な刺激を心身に与えるための珠玉のレメディー選択するのが、ストットラー氏のメソッドです。

発起人代表 成瀬麻記子プロフィールはこちら

 

「結果の検証を地道に積み上げられる」 大久保愛子

◆手法の根拠がすべて最後期のハーネマン(オルガノン第6版、慢性病論)に見出せる:

唯一ツッコミどころがあるとすれば、「マヤズムを(主として)遺伝的傾向と捉えて、マヤズムのノゾードを用いてそれに対処する」という点。
これについては、先生もハーネマン以降のホメオパスの研究や知見から多くを得ていると思われます。

ただ、人生の後期になってマヤズム理論を打ち立てたハーネマンには、その理論を発展させるだけの十分な時間がなく、後世のホメオパスが引き継いで研究してきた分野なので、それは当然と言えるでしょう。そして、ストットラーメソッドに従ってマヤズムのノゾードを用いた結果に、私はほとんどの場合満足しています。

 

背後にあるソーラを鎮めることを明確に意識した手法:

「レメディを使って不調が軽減した、消えた」だけで満足してはならないという点は、多くのホメオパスから見落とされがちです。
そこはまだ、ハーネマンが慢性病の研究に着手する前の段階をクリアしたに過ぎません。

慢性病への対処を研究したハーネマンに従うならば、再発や別の不調として戻ってくることを防ぐために、不調が落ち着いたら引き続き直ちに背景に潜むソーラへの対処を開始する必要があるのです。
ストットラーメソッドは、それを明確に意識した手法です。

 

検証がしやすい→「経験」が積みやすい:

先生はハーネマンの時代にはなかった現代特有の問題(例:ホルモン剤の影響など)に対処する際にも、
1. 何か新しいトライアルをする場合には、「結果の検証」を地道に積み上げて、新しいレメディやアイテムの効果的な使い方を見出しています。

2 .このようにして得た新しい手段は、ハーネマンのベーシックな手法だけでは局面が打開できない場合にのみ、最小限度で用いています。

このため、先生のメソッドを用いた実践は、結果の予測や検証が非常にしやすいです。
「どのレメディをどのように用いたら、こうなった・ならなかった」という、レメディと結果との因果関係がよく見えるのです。
これは、ホメオパスとしての「経験」を積むために重要な要素です。

 

クライエント満足度が高い:
「このメソッドを用いていると、皆さんはとても忙しいホメオパスになりますよ」と先生はおっしゃいますが、本当にその通りです。クライエントに満足していただけるケースが多いので、口コミやご紹介でクライエントが増えていきます。
ハーネマンの研究が結実したこの手法を習得・実践するホメオパスが増え、一人でも多くの方々にホメオパシーの福音が届くことを願ってやみません。

発起人 大久保愛子プロフィールはこちら

速やかに穏やかに持続的を実現することが可能 」三森弥生

ホメオパシーの創始者、ハーネマンがホメオパシーを医療体系として確立させることができたのは最晩年です。
ホメオパシーの同種の法則を発見後、医師であったハーネマンは急性な病気をホメオパシーで速やかに治癒させていました。しかし、慢性病に対してレメディがうまく作用していない、病気がよくなったと思っていても患者が戻ってくることがよくあり、本当に病気が治っていないことに気づいていました。
慢性病を治癒に導くためにはどうしたらよいのかを研究するのに12年もの年月を費やした後、ついに、慢性病を治癒させることができる鉱物レメディを次々と発見しました。鉱物レメディの効能と使い方を『慢性病論』に記してます。

ストットラー氏は、『慢性病論』と『オルガノン 第6版』を読みこなしており、ケース監修で説明される理論の全ては、ハーネマンの著書に準じています。200年前の手法をそのまま使うのは遅れていると考えるホメオパスもいるかもしれませんが、「自然の法則」に基づいた原理を使っているため現代でも通用します。

医師であるハーネマンが目指したホメオパシーは、「速やかに穏やかに持続的に患者を治癒させる」ことと記録が残っています。ストットラーメソッドでは、ハーネマンの意図を忠実に再現することができるので、私はストットラーメソッドを好んで活用しています。

発起人 三森弥生プロフィールはこちら